Jリーグと海外のサポーターの特徴・傾向を比較
Jリーグと海外リーグ(主に欧州圏)のサポーターを比較してみると、幾つか異なる部分があります。
一番異なると言われるのがスタジアムにおけるファミリー層や女性層の数です。
Jリーグの試合会場には家族全員で試合を見に来るファミリー層がたくさんいます。特にGWや夏休み中などはテレビに父親や母親と一緒に試合を見に来た小さい子どもの姿がよく映ります。
また、野球のスタジアム同様にイケメン選手を生で見るためにやってきた若い女性2人組・3人組もたくさん存在します。
ヨーロッパのリーグの試合中継内で観客席が映る時にファミリー層や若い女性層の姿は殆ど見かける事ができません。スタジアムに足を踏み入れる人達の9割方は男性層である事が判明しています。ヨーロッパの試合会場では、そこが当たり前の状態が長く続いてきたため、Jリーグの中継をネット配信などで見て家族連れや若い女性層が多い事を知った欧州人達は驚愕すると言われます。
なお、欧州においては英国のフーリガンに代表されるように試合会場に危険で過激なサポーター達がいるため、子どもや女性が来ない状況が続いて来ました。
一方、Jリーグは厳しい警備や規則が功を奏し、1993年当時に存在していた過激なサポーター達が姿を消したりスタイルを改めた事が今日につながっています。
会場のサポーターの団結力にも違いがあり、例えば浦和レッズなどの試合会場では試合前に有志が各座席にカラーシートを置きます。その席に座った観客は皆、嫌な顔一つせず選手の入場時に指定されたシートを掲げてくれるため、見事な美しさのコレオグラフィーが完成します。
しかし、個性的なファンが多い欧州クラブのスタジアムではあまりサポーター同士の一体感や協力体制がありません。
日本のサポーターは選手・クラブを応援する気持ちが強いのに対し、海外サポーターの中には自分が楽しく試合を見られればそれで良いという層もいます。
そのため、コレオグラフィーを作る動きがなかなか起きませんし、全席にカラーシートを置いてもなかなか綺麗な作品が出来上がらないというような違いもあります。