Jリーグはセットプレーが勝敗を分ける!FK・CKに注目しよう
Jリーグの試合を観戦しに行く場合、見どころを知っていると楽しいものです。
試合展開が目まぐるしく変わる試合も面白いですが、互いに堅守が光るような一見地味な試合であるほど、セットプレーが勝敗を大きく分けるため注目して見てみましょう。
セットプレーとはボールをセットして(置いて)始まるプレーのこと。具体的にはFK(フリーキック)やCK(コーナーキック)を意味します。セットプレーでは相手のディフェンスに邪魔をされることがなく、チームで1番のキッカーがボールを自由自在に操って攻撃を行うことができるため、膠着した状況を大きく変える機会になるのです。
セットプレーからの攻撃が何度も跳ね返される様子を見るとつまらなく感じるかもしれませんが、キッカーやボールだけを目で追っているとセットプレーの本当の面白さがわかりません。
キッカーがボールを蹴るその前に、チーム全体が一斉に動き出してフリーの選手を作ろうという動きがあります。この駆け引きもまた勝負どころで、強いチームは良いキッカーを抱えているだけでなく、こうした作戦の種類が豊富で、ストライカーやヘディングの強い選手をフリーにしたり、ディフェンダーと身長差が生まれるように上手く動いています。
Jリーグは世界的に見ても技術が高い選手が多く、FKやCKの上手な選手も多いため、セットプレーからのゴールシーンは多くあります。セットプレーの時間は勝負を決定付けることも多いので、試合における注目ポイントとして見てみましょう!
見逃してしまったということがないように気を付けてください。
J1とJ2の昇格および降格争いの仕組みと注目された2018年のJ1残留争い
毎年Jリーグのリーグ戦は、終盤になると優勝争いが注目されます。
優勝争いがヒートアップする一方で、J1とJ2の昇格および降格争いも注目されるようになります。
ところで、J1とJ2の昇格および降格争いは、年によってルールが変更することがあります。2018年のリーグ戦においては、J1リーグにおける年間順位17位と18位のクラブチームが、自動的にJ2リーグに降格しました。逆にJ2リーグにおける年間順位1位と2位のクラブチームが、自動的にJ1リーグに昇格しました。
そしてJ1リーグにおける年間順位16位のクラブチームと、J2リーグにおける年間順位3位から6位(J1ライセンスがあるチームのみ)とがJ1参入プレーオフに出場します。
プレーオフに勝利したチームが、翌年のJ1リーグに参入することになります。
このような仕組みでJ1とJ2の入れ替えが行われています。
2018年の場合、シーズン終盤にJ1残留争いが非常に激しさを増しました。最終節に入る前に、J1の年間16位に入る可能性があるチームが5つも存在しました。勝ち点41で横浜FMと磐田、勝ち点40で名古屋と湘南と鳥栖とが並んでいたのです。
最終節で横浜FMと磐田は敗れ、勝ち点を伸ばすことができませんでした。
一方、名古屋と湘南は直接対決を行い引き分けに終わりました。鳥栖も引き分けに終わり、結果5チームが勝ち点41で並んでしまう大混戦でした。
勝ち点が並ぶと得失点差で順位が決まり、その結果得失点差が1番低い磐田が年間順位16位となり、J1参入プレーオフに回ることになりました。2018年シーズンの場合、最終節を待たずに川崎が優勝を決めていたため、最終節は残留争いがとても注目されたのでした。
シーズン終盤に高まるJリーグの昇降格争い
vJリーグのシーズン終盤になると、優勝争いと同時に大きな注目を集めるのが昇降格争いです。特にJ1とJ2の間では、リーグのフィナーレに向けて各チームが必死に順位を競い合います。
J1リーグでの残留争いや、J2リーグからの昇格を目指すチーム同士の対戦は、勝ち点を獲得することの重要性が一層高まるため、通常以上の緊張感と劇的な展開が繰り広げられます。
J1リーグでは、シーズン最下位の18位と17位に位置するチームがJ2へ自動降格し、16位のチームはJ2上位チームとの「J1参入プレーオフ」に挑むことになります。
一方で、J2リーグでは年間順位1位と2位のチームが自動昇格を果たし、3位から6位のチームがプレーオフを経て昇格のチャンスを狙います。
この仕組みにより、順位の変動が最後まで続くことから、選手たちはもちろん、ファンやクラブ関係者にとっても目が離せない終盤戦が繰り広げられるのです。
シーズン終盤の昇降格争いは、通常の試合以上に勝ち点や得失点差が重視されます。勝ち点が並んだ場合は得失点差で順位が決まるため、一つのゴールの重みがより増すのです。
最終節が近づくと、得点を意識した攻撃的な戦い方や、徹底した守備に固執するなど、戦術面でも普段とは異なるアプローチが見られます。
こうした緊張感と一発勝負の要素を兼ね備えた昇降格争いは、Jリーグ全体を盛り上げ、観客に多くのドラマを提供します。